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「令和2年度放射線教育フォーラム第1回勉強会(オンライン勉強会)」のお知らせ

令和2年11月(情報提供:NPO法人放射線教育フォーラム)

 

2020年11月29日(日)に開催されるフォーラムのお知らせです。概要は以下のとおりです。

 

【開催趣旨】
 新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催が困難であった放射線教育フォーラム勉強会をオンライン講演会の形式で開催することになりました。中学校の学習指導要領の改訂により新しい理科教育が来年度から全面実施となります。今回の勉強会では、放射線学習の新しい焦点とも言えるクルックス管を実験授業で安全に運用するためのガイドライン提唱の話題とともに、広い視点から見たこれからの理科教育の目指す方向性と放射線教育への学習展開についての話題を取り上げます。また、放射線教育では、科学的に正しく理解するだけでなく、対話的な深い学びが医療分野で特に重視されていますが、対話による相互理解を図るスキルであるコンフリクト・マネジメントの話題を取り上げます。

 

【開催概要】

日  時: 令和2年11月29日(日) 13:30~15:30

会  場: オンライン勉強会

主  催: NPO法人放射線教育フォーラム

参 加  費: 無料

参加者数: 100名限定

 

【プログラム】

13:30 開会挨拶 放射線教育フォーラム

13:40  講演1  コンフリクト・マネジメント

          ~認知の齟齬を対話により乗り越える~

          元 東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター   吉澤 幸夫

14:10  講演2  クルックス管プロジェクトの着地点

           ~新学習指導要領全面実施を前に~

          大阪府立大学地域連携研究機構 放射線研究センター 秋吉 優史

14:40  講演3  これからの中学校理科教育が目指すもの

           ~新学習指導要領改訂の方向性と放射線教育~

                        全中理支援センター  高畠 勇二

15:10 質疑 

15:30 閉会 

 

【講演要旨および講師プロフィール】

■講演1 コンフリクト・マネジメント 

      ~認知の齟齬を対話により乗り越える~

     元 東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 吉澤 幸夫

 コンフリクトとは、お互いの背景が異なるために生じる対立を言う。様々な場面でコンフリクトは存在するが、その存在に気がつかないことも多い。コンフリクトの存在下では、放射線に関する知識を正しく、平易に語っても聴衆に拒絶されてしまう。コンフリクト・マネジメントは、対話により相互理解を図るスキルである。話し手である自分と共に仲介者としての自分を意識することにより、相手の話を聞き、共感することが容易となる。このような対話が認知の齟齬を乗り越え、相手に受け入れてもらう第一歩となる。

 

【プロフィール】

〇NPO法人放射線教育フォーラム / 柏看護専門学校 非常勤講師

〇2015年3月まで、東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター アイソトープ実験研究施設   講師、放射線取扱主任者、作業環境測定士

〇2020年3月まで、東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床医学研究所   嘱託教員

 

■講演2 クルックス管プロジェクトの着地点

      ~新学習指導要領全面実施を前に~

   大阪府立大学地域連携研究機構 放射線研究センター 秋吉 優史

 3年間にわたり実施してきた「クルックス管プロジェクト」であるが、暫定ガイドラインに従った現場での線量の実態調査と、比較的高い線量を示した装置の追跡調査から、ほとんどの場合で国際的な免除レベルを下回る線量に留まる事が明らかになっている。

 しかし、ごく一部の装置で比較的高い線量が出る場合があり、単純に電圧、電流などのパラメーターでの判別は困難であった。そのため、スクリーニング法とセットにした安全運用を提唱する。

 

【プロフィール】

〇平成16年4月 京都大学 原子核工学専攻 助手

〇かんさいアトムサイエンス倶楽部などでの放射線教育活動を始める。

〇平成27年4月 大阪府立大学 放射線研究センター 准教授

〇平成28年4月からペルチェ冷却式高性能霧箱の販売を開始、

〇平成29年6月頃から教育現場で使用されるクルックス管の安全管理に取り組む。

 

■講演3 これからの中学校理科教育が目指すもの

       ~新学習指導要領改訂の方向性と放射線教育~

                 全中理支援センター 高畠 勇二

 学校教育法の改訂で学力の3つの要素が示された。進学習指導要領では、「育成すべき資質、能力」として3つの柱が示された。これからの学習では、「何ができるようになるのか?」、そのためには「どのように学ぶか?」という点が強調されている。これを受けて、放射線教育では、どのような学習を展開していくかについて、一緒に考えていきたい。

 

【プロフィール】

〇 東京都公立中学校 理科教員、教頭、校長

〇 放送教育:全国放送教育研究会連盟副理事

〇 理科教育:全国中学校理科教育研究会会長

       平成10,20年度、教審理科委員・学習指導要領解説書編成

〇 全中理支援センター代表理事

〇 青山学院大学・東京家政大学 講師

〇 ライフワーク:理科教育支援、放射線教育、プログラミング教育

 

【参加申込】

NPO法人放射線教育フォーラムのホームページ(http://ref.or.jp)のトップから参加申し込みをしてください。

参加申し込み者には、後日、参加のための会議システムと参加のURLをメールで送付します。その際予めご準備をお願いします。

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お問い合わせ先 :NPO放射線教育フォーラム事務所 まで次の電話、ファクス、あるいはメールで

      TEL: 03-3843-1070   FAX: 03-3843-1080 

     メール: entry@ref.or.jp(@を半角で)

 

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