授業実践

ホーム > 実践紹介 > 授業実践

教員向け研修会

放射線教育授業実践事例9:山梨県西八代郡市川三郷町立市川中学校

放射線教育授業実践事例9:山梨県西八代郡市川三郷町立市川中学校

 8月17日(金)山梨県西八代郡市川三郷町立市川中学校で峡南教育研究協議会主催による理科教育研究会が行われ、講師として品川区立豊葉の杜中学校副校長の山口晃弘氏が招聘され、午後の2時から5時まで講演を行った。
 前半は、文部科学省全国学力・学習状況調査に関する講演を1時間ほど行い、午後3時からは、霧箱や簡易放射線測定器「はかるくん」を活用した放射線に関する実習を行った。


<霧箱を作る様子1>


<霧箱を作る様子2>

 小学校、中学校の先生が26名ほど参加し、まずは全員で霧箱を作成した。講師からはスポンジをきれいに貼るのがポイントで、これを失敗すると見えませんよと注意があった。各テーブルに小学校と中学校の先生が一緒に座り、中学校の先生が小学校の先生にアドバイスをしながら霧箱の組み立てをした。
 最初はモナズ石から出る放射線の軌跡を観察して、次に各シャーレに講師がラドンガスを入れ、そこから出る放射線の観察を行った。
 どの先生も終始楽しそうに実習をし、「これほどよく見える霧箱は初めてだ」と数名の先生から声があがった。


<霧箱を観察する様子1>

 霧箱の観察の途中で、霧箱のしくみを飛行機雲にたとえて講師より説明があった。


<放射線の基礎知識の説明>

 次に簡易放射線測定器を使い、自然放射線を測定後、マントルや花崗岩など数種類の試料の放射線量も測定した。また、距離による測定値の違いなどの実習も行った。


<グループ発表1>


<グループ発表2>

 最後にまとめとして本日の講義に関するグループ発表が行われ、放射線授業に関して次のような意見があった。

  • 霧箱によって放射線の軌跡を見ることができたという実感が大切。
  • 工作で自分の力でできたという達成感も授業では大事だ。
  • 研修で霧箱を1回作ったが、今日ほどはよく見えなかった。
  • 自然界の放射線が少ないことがわかった。
  • 測定して数値を知り、その数値がどういう意味を持つのか理解することが大切だ。
  • 子どもと一緒に霧箱を作りたい。

Copyright © 2013 公益財団法人日本科学技術振興財団