和4年2月(情報提供:NPO法⼈放射線安全フォーラム)
2022年3月27日(日)に開催される市民公開講座のお知らせです。概要は以下のとおりです。
【開催趣旨】
放射線による「健康影響」の評価には、好ましくないことが起こる可能性を示す「リスク」という考え方が用いられる。 放射線によるリスクは、放射線の量に比例する LNTモデルという考えに基づいて管理されているが、同じような考え方は様々な有害物質に対する「健康影響」に関するリスクにおいても用いられている。 リスクの大きさを知るためには、異なる放射線の量を浴びた多くの人々を対象とした調査を行う、疫学研究が重要な役割を果たすが、人々の間に存在する放射線以外の隠れた要因や全体から調査対象の人々を選ぶときに偏りが生じて正しい結果が得られないこともある。 したがって、生物に直接放射線を照射するなどして、その影響を調べながら、放射線によりなぜリスクが生じるのかを解明していくような生物学的研究との両面から考えていく必要がある。
一方、放射線のリスクを避けるためにとられる行為そのものが新たな差別を生み出したり精神的な不調につながったり、さまざまなリスクを生じることも起こりえる。 これは放射線のことだけを考えていては見落とされてしまう点で、さまざまな有害要因をその大きさも含めて総合的に考えていく必要がある。
本講座では、世界最高の専門の先生方からご講演をいただき、理解を深める機会といたしました。
【開催概要】
⽇ 時︓2022年3⽉27(⽇)13︓00〜16︓30
会 場︓オンライン(ZOOM)による開催
お申し込みいただいた方に開催URLをお送りします。
主 催:NPO法⼈放射線安全フォーラム
定 員︓100名参加費⽤︓無料
参加申込:(https://www.rsf.or.jp/)よりお申込み願います。
参加申込期日:2022年3月18日(金)17:00(ただし定員に達し次第締切)
【プログラム】
講演1「低レベル電離放射線への暴露による健康影響について」
丹⽻太貫先⽣ (放射線影響研究所理事⻑)
講演2「リスクと有害性をめぐる倫理」
⼀ノ瀬正樹先⽣ (東京⼤学名誉教授・武蔵野⼤学教授)
講演3 「低レベル放射線被ばくについての考え⽅(Reflections on Low-level Radiation Exposure)」
Richard Wakeford先⽣(Journal of Radiological Protection編集⻑)
※英語による発表
ディスカッション
座⻑ ︓ ⾼橋 浩之 (放射線安全フォーラム理事⻑)
**************************************************************
問い合わせ先 : NPO法⼈放射線安全フォーラム
メール: mail@rsf.or.jp(@を半角で)
Copyright © 2013 公益財団法人日本科学技術振興財団